2009年10月05日
「神様のボレー」と「人間のボレー」との違い。
7月のことです。
関西トップトーナメント上位の神様たちと
試合をしたときから、自分のボレーに疑問を持ち始めました。
神様たちは、ボレーを絶対に失敗しない。
神様たちは、どんなボールでも返してくる。
神様たちは、必ず狙って打ってくる。
神様たちは、スイングが柔らかく、綺麗で無駄がない。
私のような人間レベルのボレーでは太刀打ちできない。
私のボレーと神様のボレーのスイングは
何処がどう違うのだろう。。。
でも、神様も人間だったはず!
近づけないわけがない!
無意味にプラス思考の私は
それ以来、神様のボレーと私のボレーは
どう違うのかという研究が始まった。
私はボレーに対して苦手意識は無いが、
打ち方に関して、少し疑問があった。
それは、私はちゃんとした正しい打ち方をしているのか
と言うこと。
今まで、コーチからボレーの入り方や打ち方も
かなり良くなったと褒められては来たが、
速い展開の打ち合いになると「少し硬いですね~」と
注意を受けていた。
コーチの言うように
私自身、しなやかさに欠けるように感じる。
でも、どうして良いのか分からなかった。
ある日、かみさんにボレーを教えているときに
「自分の右横に太鼓を置いて、
太鼓を叩く感じで打つ気持ちで。。。」
と教えていた。
その表現はその時、フッと思いつきで言ったものだ。
でも、自分でもなかなか良い表現だと思っていた。
この表現は、かみさんが手だけを横に出して
ボールを「当てよう」とするので、身体も半身になって
打つのだと教えたかったからだ。
でもその後、自分で太鼓を叩くような仕草をして
いるときに、あること気が付いた。
そう、しなりだ!
小さなバチの動きでは「しなり」がないと
太鼓はしっかりしたいい音が出ない。
大きい音を出すときも小さい音を出すときも
そのしなりの勢い調整と腕の振りで音の強弱を出す。
また、太鼓を叩く動きは、まず脱力して腕をしならせ、
叩くときだけ瞬間的に力(握力)を入れ、その後はまた力を抜く。
最初から握力を全開にしていたら太鼓の音は鈍い。
ボレーのラケットワークも、
太鼓を叩くように肘を少し後ろ引いて
バチを立てて肘から始動し、しなりを加えるようにすれば
いいボールが
打てるんじゃないのか!
実際にやってみると、
安定感抜群で距離感も上手くいく。
ボレーをするのも楽になった。
また、よくボレーの時はインパクトでギュッと握ると
言われるが、そのことを意識してもなかなか難しい。
インパクトだけの意識を強く持つよりも
打つまでの「流れ」のイメージが大切なようだ
※インパクトの後は太鼓のバチを止めるような
動きでななく、反動でフォロースルーを行う。
※簡単に言えば脱力なのだが、
全体の流れを覚えることが大切かも。
それ以来、距離感を調節するときに、
深いボールや走るボールを打つときは
大きな音を出す感覚、
前に落としたり短く打つときは
小さな音を出す感覚。
そんな風に調節ができだした。
そしてその打ち方がほぼ身に付いた時にコーチが
「ブルコメさん、良いですね!
ボレーの右手の動き、
もう何も言うことは
ありません!」
と手放しで褒めてくれた
やっと正しい打ち方になってきたようだ!
でもまだスタートラインに立っただけだ。
まだまだ、実践では打ち方だけではなく、
ポジショニングやプレイスメントを
重視して練習していかなければならないが、
これでネットプレーにも更に自信がついて
楽しくなってきた。
神様に少しでも近づけるように
どんどん上に向かって登っていこう!
神様、どうか蜘蛛の糸がきれませんように。。。