2009年02月17日
優 勝 の 瞬 間
よっしゃーー!
その時は訪れた。
優 勝 の 瞬 間 。。。
ほんとは絶対勝てないと思っていた。
でも、今日の私は最後まで諦めなかった。
勝ちたかった。
1球1球、1ポイント1ポイントに集中した。
相手と戦ったのではない、自分と戦った。
そして、勝った。
勝利をつかんだ。。。
シングルスの試合で、
いままでなら実力が五分と五分や格上との試合では
最後に気持ちで負けていた。
試合中、勝てるイメージが出てこない。
タイブレになったら、いつも負けるんじゃないか、
そんな弱気な自分がどこかに必ずいた。
でも、今回は自分に
「勝てる、打てる、大丈夫」と
常に口に出して自己暗示に掛け、負けるイメージをふりほどいた。
試合の内容は
6-1
6-1
6-0
で、勝ち進み、決勝へ。
決勝戦の前に、次の相手が試合をしているのを
見ていたのだが、かなり上手い。正直、格上だ。
最初に、決勝で当たるだろうと予想していた人が
あっけなく2-6で負けてしまった。
そして、決勝戦。
最初、私のストロークも調子が良く
4-0で勝っていた。
このままのペースを維持して行けば必ず勝てる。
と思った、
第5ゲーム
相手が戦法を変えてきた。
前に出てきたのだ。
相手はとてもボレーが上手く、甘いボールは
確実に決められてしまう。
そうしているうちに、
4-4、4-5と まくられてしまった。
第10ゲーム目
私のサーブ。
サーブの調子があまり良くない私は、
ダブルフォルトもあり、相手のマッチポイントに。
ファーストサーブがフォルト。
ここでいつもなら入れに行くのだが、
入れにいってダブルフォルトする負け方だけは避けたかった。
負けるにしても、
挑戦して負けたかった。
そして、集中して集中してセンターに打った。
それが
ノータッチエース。
それから私の気持ちもぶれることなく、
後の2本のサーブも強気で打った。
その後もマッチポイントも何度となくとられたが
平常心で自分のテニスをした。
相手が前に詰めてきても、逃げのロブは一切使わず
パッシングショットでサイド、アングル、ストレートと
冷静に狙って決めた。
そして、6-6となり
タイブレークへ。
最初、1-4と引き離されたが、気持ちはぶれない。
ただ次のポイントをしっかりと取ればいい。
2-4(パッシング)
3-4(エース)
4-4(ウイナー)
そして
5-4(パッシング)
リードした。
ここに来て集中力は私の方が勝ってたと思う。
もうポイントは気にしない。
自分を出し切るだけ。
5-5、そして6-5
初めて私にマッチポイントが来た。
でもネットミスで6-6
次に私のパッシングショットを相手がボレーミスし7-6
再びマッチポイントが私に来た。
最後のポイントは相手のバック側にフラットで押し込んで
浮いてきた球を前に行ってたたき込んだ!
その瞬間、
よっしゃーーーー!
自然と叫んでいた。
優勝だ。
優 勝 したんだ。
信じられない。。。
勝ったんだ。
私は試合中、集中力がとぎれるので
全く周りは見ていなかったのだけど
周りにはギャラリーが沢山増えていた。
私たちの白熱した試合に知らない人までが、
私の勝利を喜んで握手を求めてきてくれた。
泣きそうになるのを押さえるのが大変だった。
友達も何度も何度も 「おめでとう」 と言ってくれた。
ほんとにみんなの応援のお陰だ。
ありがとう、みんな。
ほんとなら勝てるはずのない試合だったと思う。
テニス人生、最高の日。
私は一生 「あの瞬間」 を忘れない。